専門的な話



正式名称は分かりませんが『カフ』といいます。
主にスタジオで一人で仕事をする時、原稿を読んだりディレクターやミキサーとお話する時に使います。
某スタジオで仕事中にこっそり撮ってみました。
この状態がオフ、こちらの声は向こうに届きません。
右側の電車の運転レバーみたいな物を押し上げるとオンになる訳ですな。
上げっぱなしにして左手前の赤いスイッチでオンオフの操作も出来ます。
ちなみに外画やアニメなど大勢で収録するスタジオにはありません、無駄話は全てツツヌケ。
一人の仕事の方が逆に要らないんじゃないの?って感じですが、待ち時間に独り言を言ったりコメントや台詞の練習したりと向こう側にとっては意外にうるさいかも知れません。
ディレクターからの指示に丁寧にお返事をしてもうっかりカフを上げ忘れているととても失礼なヤツになってしまうので要注意。
テレビのニュース番組でアナウンサーがパクパクした後に左手で何かを押し上げ『失礼しました。』って場面、皆さんもご覧になった事ありません?
これを上げ下げしながら原稿を読んでいるととアナウンサーになった気が少しします。

見にくいかも知れませんが左上の赤いのはキューランプ、これが点いたら喋れという合図ですな。
トチッた時に光る訳ではありません。

最後にもう一度言っておこう、
『トチッた時に光る訳ではありません。』


Posted at 2008年05月13日 [火] 16:42 | カテゴリー:声のお仕事 |