『夢、ハムレットの〜陽炎篇』を数倍楽しむ方法!

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さて、お約束しましたお芝居の情報コーナーでございます。

数倍ってのも何だかテキトーですが、ま、お付き合い下さいませ。


復習です。
芝居の舞台である一座と、その一座が上演しようとするハムレットの世界が、二重構造になっているお話をしたところですよね、前回は。


今回は、時代背景について少々お話を致しましょう。

一言で戦後と言ってもいつだよって話になりますが、このお芝居が始まるのは戦後すぐです、間もなく。

人々は焼け跡から立ち上がり、復興に向け歩き始めます。
食べ物は配給制、誰もが腹を空かせ、その日を精一杯生き、街には進駐軍やパンパンガール(進駐軍相手の娼婦)が闊歩しています。

貧しくひもじくも、皆、逞しく生きようとしています。


そんな訳で、このお芝居には少々時代を感じさせる言葉が出てきます。
芝居一座の話なので芝居用語も出てきますが、こちらも少々古いみたい。

筵(むしろ)ってのは今でも使いますよね?
ドンゴロスってご存知ですか?
僕も初めて聞きましたが…、
麻袋、麻で編んだ丈夫な布の事だそうで、昔は神社の境内や広場に丸太を組んで、筵やドンゴロスを使って舞台や客席を作ったそうです。

今なら袖幕、黒パネルがそれに代わっている訳ですな。

ダンガリーから転じてドンゴロスになったとか…、豆知識です。


写真は稽古場の黒パネル、袖幕の代わりに使っています。


Posted at 2011年05月14日 [土] 21:24 | カテゴリー:雑記 |